オリーブオイルには、[オレイン酸]という不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。そしてこのオレイン酸は、短時間では小腸で吸収されにくく、小腸の外に出にくいということがわかっています。
これはどういうことかというと、短時間に比較的多めの(30ml程度)のオリーブオイルをとることで、大腸までその成分が行き届き、腸を刺激して排便を促してくれるということです。実際にイタリアでは、ティースプーン1杯のオリーブオイルをとることが、子供の便秘予防に効果的だといわれてきました。また、下剤を服用している64人の慢性的便秘症の患者さんに、30mlのオリーブオイルを2週間とってもらうという実験を行った結果、1人は下剤をやめることができ、62人は下剤の量を減らすことができたのです。オリーブオイルを日常的にとっているスペインや南イタリアでは、結腸ガンでの脂肪率も低いことが分かっています。
そこでおすすめ「オリーブトマト」
トマトにはペクチンという水溶性の食物繊維がふくまれていますが、この水溶性食物繊維は水をふくんで便を軟らかくして、排便しやすくしてくれるのです。
他にも、血糖値が上がりにくくなったり、血中コレステロールを下げる効果もあります。さらに、トマトに含まれるリコピンには、大腸ガンの発生を抑える効果ああることも確認されています。オレイン酸と水溶性食物とペクチンとリコピン。つまり、腸の毒を追い出し、毒から腸を守る成分がつまっているのです。