中国の診察の基本は、「望聞問切」といいます。望診は、医師が肉眼で観察すること。問診は、聴覚で観察し、また鼻で患者の分泌物や排泄物の臭いを観察すること。問診は、患者と問答することで、切診ではじめて、医者は患者の体にふれ、脈や腹部などを診るのです。
この問診のなかには「嗅診」という診察方法がふくまれています。臭覚で行う診察です。体の中から発する臭いをみるのです。臭いと1口にいっても、汗などの分泌物、便や尿などの排泄物、鼻からの臭い、皮膚の臭いなど、さまざまです。
*糖尿病の人は、血糖値が上がっているときは、口臭と体臭がひどくなり、甘酸っぱい臭いか
リンゴが腐ったような臭いがします
*60歳以上の女性でオリモノがピンク色になって強烈な臭いを発する場合は、子宮ガンが疑
われます
*鼻が悪く、くしゃみをすると生臭い臭いがするのは、副鼻腔炎をしめします
*慢性肝炎や肝機能がおとろえているときは、口の中がにがくなり、強い口臭がでます
*消化不良をおこすと、食べ物が胃の中に滞り、腐敗を始めます。その悪臭は経絡に沿って口
に上がり口臭につながります